恋文
2006年 08月 07日
図書館でこの間
”俵万智さんと荒木とよひささん”との共作の”恋文を読みました。
女性が36歳の詩人で男性が52歳の脚本家の妻子持ちという設定。
二人はあるパーティで出会って、女性の家が男性の仕事場から
近いこともあって・・男性の方が女性の庭の桂の木に手紙をそっと忍ばせておいていく。
そんな二人の手紙のやりとりが一冊の本になっておりました。
この話にも書かれていましたけど・・
こうゆう恋って・・”もしも・・もっとあなたと早く出会っていたら”
”もしもあなたが結婚してなかったら、子供がいなかったら”
いろんな”もし”を浮かべたみてしまうけど
でもそれは結局のところ
自分の恋を追い詰めるだけで何もそこからは生まれてこない。
最後にたどりつく”もし”は”もしもあなたに出会っていなかったら・・”
それはあまりに淋しいことだから
もう”もし”は考えないようにしてあなたに出会えたこと、
たとえ結婚という道は選べなくても、一緒に同じ想いを感じながら
歩いていけることに精一杯の心を傾けていこう。
その彼女の想いがすごく共感できました。
また男性側の
”君はボクにとって風なんだ。人生の中でいろんな風がボクの横を
通り過ぎてゆくけど君だけは”通り過ぎる風”ではなくて”追いかけていく風”なんだ”
そう手紙に書いてあって・・胸にズシっとこの言葉が突き刺さった感じがしました。
好きだったらどんな障害があっても相手を追いかけたくなる。
こうゆう恋は特にそうなんだろうなぁ・・って思います。
障害があればあるほど燃えてしまったりするものだったり・・
その熱意とか”逢いたい”と強く相手を慕うそのエネルギーが
また二人を支えてたり繋げてたりするものだから・・。
どこまでも追いかけたいその気持ちが薄れてしまったら
きっと自動的に恋は消滅していくのだろう・・・・・。
恋は頭で考えて行動するよりも先に気持ちが走ってしまう時がある。
その無鉄砲さが・・恋の魅力だったり力だったりするので・・
頭であなたと一緒にいることを考えるようになってしまったら・・
きっと恋は終わっていくのかもしれないね。
追いかけていく風か・・
好きな人に追いかけられているうちが花かも。
追いかけられなくなったら・・思い出だけが胸に突き刺さって
遠い空をただ眺めるしかない。
by makochi09
| 2006-08-07 01:31
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