恋愛迷子
2007年 04月 06日
図書館で借りてきた小川内 初枝さんの
”恋愛迷子”という小説を読みました。
”生きることと同じくらい愛なんて遠い気がする”
このキャッチフレーズに惹かれて借りてみました。
綾乃という31歳の主人公は・・生きる気力を失っている女性で
毎日に生きることに幸せを見出せない女性だった。
かといって・・死ぬ勇気も気力もない。
いつも自分に自信がなくて破壊的でつねに怯えていて・・
5年つきあってる彼・・周平にもいつか飽きられて捨てられてしまうのではないか
そんな不安から彼の言葉に一喜一憂する彼女。
彼とずっと一緒にいたいくせに・・
彼に結婚しようといわれれば・・それには迷ってしまう。
それは誰かと一緒に暮らすという人生が自分の中では想像がつかなかったから・・
でも彼はいつか自分のもとから去っていってしまだろう・・
一人でその時はちゃんと生きていく強さをもっていなければ・・
そう心のどこかで思いつつも彼がいない人生もまた想像できない。
好きなのにその気持ちに素直になれず、幸せというものがどうゆうものなのか
わからなくて恋愛に途方に暮れてしまう彼女がアキという一人の女性に出会ったことで
自分に自信を取り戻し愛をつかもうと最後は走り出していくなかなかいい話。
小川内さんは女性の日常の中の孤独感をすごくうまく表現してる方で
私も・・常に誰かと一緒にいたいくせに誰かといるときは何故か一人になりたいと思ったり
でも一人になると急に淋しくなって人恋しくなって不安になったり
そうゆうことがよくあるので・・この綾乃と自分がすごく似ているなぁ・・という
部分でこの話は共感がもてました。
何冊かこの方の本図書館にあったのでまた読みたいと思います
by makochi09
| 2007-04-06 23:59
| BOOK